昨年の夏、ザイオン国立公園と、ブライスキャニオン国立公園へ旅行へ出かけました。ザイオンからユタ州にあるブライスキャニオンへ車で向かう途中、すごい雨に降られました。そのあたりでは、夏はスコールが降る季節なので、雨自体は珍しいことではないのだけれど、それにしてもびっくりするくらいの雨が降っていました。初めて訪れるユタ州は、緑豊かでどこまでも緑の牧草地が続き、乾燥したカリフォルニアやネバダ、アリゾナなどの州とは別世界のような景色が広がっていました。車を走らせても走らせても激しい雨と牧草地が続いて、道を走る車も少なく、時には私たちの周りに一台も見えないこともありました。土砂降りの雨で道路は川のようになっていて、その一本道をひたすら走っているとなんだか心細くなりました。そんなとき、道の両側の牧草地で放牧されている牛や馬や羊たちを見つけると仲間を見つけるようで励まされました。そんな彼らが放牧されているところは、雨を避けるような小屋もほとんど見かけることもなく、時折大きな木やリボンのような小川が流れている自然そのものでした。動物たちが心配になって見ると、雨に打たれながら、動物たちは眠そうに草を食んだり、横になったり、立ち尽くしたり、雨に関係なくすごしていました。そんな動物たちに、自然の生命力を感じました。雨がいつか通り過ぎるまで、天をうらむことなくじっと耐えている姿に頭が下がるような気がしました。
今年は未年、羊と言うとのんびりとした平和なイメージだけれど、違う一面を見たような気がしました。あの羊たちのように、雨の日もじっと忍耐力をもって一年をすごしたいと思います。
写真はtreeのお店でご紹介している羊の置物たち。もこもこした小さな姿に癒されます。
+ ご紹介しているお品物
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羊の置物・
白い羊・
黒い羊